歯茎に大きな腫れがあるとご来院された患者様です。

前歯5本にはブリッジが装着されていました。検査の結果、右上3番に大きな根尖病巣が認められ、さらに左上1、2番の支台歯にも破折があったため、抜歯を行いました。
インプラント3本を埋入し、オールセラミッククラウンのブリッジで補綴しました。
術前のCT画像より、抜歯即時インプラントが可能と判断したため、抜歯と同時にインプラント埋入を行いました。術式にはセミルーナーフラップを用い、唇側の骨吸収を抑える目的でルートメンブレンテクニックを併用しました。

抜歯即時インプラントには、切開量が少なく痛みが出にくいこと、一度の手術で治療が完了するため治療期間を短くでき、患者様の身体的負担も軽減できるという大きなメリットがあります。
今回のケースでも、しっかりと固定が得られたため、手術は1回で終了し、短期間でオールセラミッククラウンまで装着することができました。患者様も術後の痛みはなく、処方した痛み止めも服用されなかったとのことです。
これだけ大きな病変があったにもかかわらず、痛みがなく短期間で治療が終わったことに加え、被せ物の色も周囲の歯に調和し美しく仕上がったことに、大変ご満足いただけました。