歯周病は予備軍も含めると、成人の8割がかかっていると言われています。ですから、「自覚症状がないから」「まだ若いから」「ちゃんと歯磨きしているから」とご自身で判断してしまうと、その間に歯周病が進行してしまう可能性がありますので、状態をチェックするために一度検査を受けることをお勧めいたします。歯周病の検査は、問診、レントゲン写真撮影、歯周ポケットの測定などで行います。
問診ではお口の中のお悩みや全身の状態などを伺います。レントゲン写真ではむし歯や歯の根の病気の有無を確認すると同時に、歯槽骨が吸収されているのかを確認します。歯槽骨は水平的に吸収されていたり、部分的に深く垂直的に吸収されていたり、奥歯では根の分岐した部分の骨が吸収されていたりします。
歯周ポケットの測定では、歯周ポケットの深さを測ると同時に、歯肉からの出血の状況や磨き残しの程度などを調べます。
歯周ポケットの深さが4mm以上ある場合は歯周病という診断になりますので、歯周ポケット測定は重要な検査の一つです。
他にも必要に応じて、動揺している歯の有無や咬み合わせの状態の確認を行い、様々な検査の結果を総合してお口の中の状態を評価します。